文字の成り立ちを綿密にリサーチし、現代の事象との交錯を感じ一文字として表現する書家として活動を続ける彼女が香りのテーマに選んだのは「うつろい」です。
「漢字が生まれた古代中国では、明と闇、日と月といった両極が互いを引き合うことで、万象が変化展開し、巡りゆくと捉えられていました。こうした思想は字の意味にも影響があったとされます。香りとともに、書を味わう。古代からいまへ、思いを巡らせるひとときをお楽しみください。」
森林を彷彿とさせる甘く暖かいヒマラヤンシダーなどのウッドベースの香調に、グレープフルーツのフレッシュで心を開放してくれるような明るさを加え、アクセントとして落ち着きのあるパチュリー、スパイシーなスターアニスをブレンド。うつろいゆく時間を曇りのない心で向き合う香りに仕立てました。